セガXDが何をしているかを知ってもらいたくて事例を社長自ら語ります。①
株式会社セガ エックスディー 代表取締役社長 執行役員 CEOの谷です。
前回は多くの人に、セガのグループ会社である『セガ エックスディー』について知っていただきたいと思い、noteを書きましたが、
今回は当社がこれまで取り組んだプロジェクトやゲーミフィケーションが活用された事例のいくつかについてご紹介します。
当社の歩みを感じられるように、ある程度時間軸に沿って、2回に渡りご紹介できればと思います。
■ ゲーミフィケーション活用に本気になったきっかけ
まず、当社がゲーミフィケーションの活用に本気で取り組むきっかけになった事例をご紹介します。
こちらは『セガ エックスディー』へと社名変更する前のプロジェクトであり、サービス名やビジュアルなどはお伝えできないのが残念です。
そのプロジェクトは、とあるメーカー様から、LINEアカウントの活用と活性化のためのコンテンツをご相談いただいたところから始まります。
そのメーカー様のLINEアカウントには数十万を超える登録者がいましたが、製品の情報発信だけではアクセス頻度が低く、割引やポイントを配布するキャンペーンが主な施策になっていました。
この件のご相談をいただき企画を検討した結果、登録者の方に毎日アクセスしてもらえるよう、機能的な価値(スペックや価格などの価値)と合わせて、情緒的な価値(そのブランドが持っている感情的な価値)を伝える企画へと方向性が固まりました。
そこから誕生したコンテンツがオンライン上で反響を呼び、実際の利用についてもアクセス頻度が十数倍になるなど効果が見られ、多方面から喜びの声をいただいたことが「ゲーミフィケーション」の活用、「エンタテインメント」による課題解決に本気で取り組むようになったきっかけになりました。
そんな最初の1歩を踏み出したセガ エックスディーですが、その後は短期間で複数のコンテンツを生み出しました。
その中から私も印象に残っている2つをご紹介します。
■ 事例『 ふろ恋 私だけの入浴執事 』
『ふろ恋 私だけの入浴執事』は、セガ エックスディーが東京ガス株式会社と共同で開発した恋愛シミュレーションゲームです。
このゲームは、入浴執事「フロピスト」との交流を通じて、ユーザーに「癒やし」と効果的な入浴方法等をアプリ内の機能やストーリーの中で分かりやすく紹介しながらユーザーと執事との疑似恋愛要素により、「癒やし」を相乗効果で提供します。
昨今のエネルギーシステム改革による電気・ガスの自由化により、コモディティ化が進み出した業界において、若年層との接点構築や、お風呂を沸かして入浴する人が減少する中で、入浴することの価値を再認識してもらうために、機能的価値の訴求だけではなく、情緒的な価値を創造することで実現するという非常に難しいプロジェクトでした。
取り組みの中では、東京ガス社のご担当者さまにもプロモーション用の動画に人気声優とともにご出演いただくなど、ガス業界としては考えられないチャレンジが多かったと思います。
アプリはほぼノンプロモーションで展開し、自然流入でコンスタントに月間約 5,000 DLがあり、アンケートでもブランドに関して良い結果を得ることができました。
東京ガス社との取り組みは、2022年3月をもって惜しまれつつ配信を終了となってしまいましたが、なんと、2025年春にドコモの「スゴ得コンテンツ®」で再リリースされる予定です!
どうぞお楽しみに♪
■ 事例『 はぴ太のワールドツアーズ 』
『 はぴ太のワールドツアーズ 』は、関西電力株式会社のIP『 はぴ太 』を活用した3マッチパズルゲームです。
このゲームは、関西電力社の会員向けサービス「はぴeみる電」と連携し、会員への新たな価値提供と活性化を目的に、関西電力社とのエンゲージメント強化を目指しています。
結果として会員サイトのアクセス頻度を向上させエンゲージメントの向上に寄与することができました。
運用開始から2年半以上が経過していますが、前年比でMAUが 150 % 、平均継続率が 120 % と利用が拡大しているようです。
(サービス開始:2021年4月)
『 はぴ太のワールドツアーズ 』は、現在も多くの会員の方にプレイしてもらっており、新しいゲームの追加も行っています。
また、取り組みやプロジェクトを進める中で、様々なノウハウのアップデートと独自のゲーミフィケーションの研究、先端技術の活用を進めてきました。そこからいくつかのソリューションも生まれ、多くの利用実績が出ています。
■ XRソリューション
セガ エックスディーは、XR(拡張現実)技術を活用したソリューションも提供しています。
例えば、Web ARを利用して「バーチャファイター」キャラクターをAR化したプロモーション施策「『Virtua Fighter』なりきりキャラクター」が、株式会社セガの PlayStation®4『Virtua Fighter esports』の配信を記念して公開するなど、様々なプラットフォームでXR技術を使った施策や調査・検証を行っています。
そのほかにも「 ガーデンネックレス横浜 2023 」にて実施したARの事例や
産官学連携して行われた「令和首里城復興イベント『木曳式』」でAR技術を活用した現地体験型ゲームイベント 「 首里城復興AR謎解きラリー 」を実施しました。
■ CX人材教育プログラム『 CXSchool 』
『 CXSchool (シーエックススクール)』は、セガ エックスディーが提供する CX(カスタマーエクスペリエンス)人材教育プログラムです。
このプログラムは、デジタルサービス開発に特化した専門家を育成し、企画力、設計力、推進力を体系的に学ぶことができます。
これまで、多くの企業様に提供し、新規事業企画を開始する際のチームメンバーへのインプット、新入社員など若手社員の基礎教育、サービス開発運営を担うプロジェクトマネージャーの顧客志向向上などに用いられています。
講義内容に関する解説とダイジェストを Youtube に公開しています。
みなさまも、気になる動画があれば是非ご覧ください。
■ おわりに
いかがでしたでしょうか?
このように、セガ エックスディーは多様な分野で革新的なソリューションを提供し、ユーザーの期待を超える体験を実現しています。
それぞれの事例が示すように、セガ エックスディーの技術力とクリエイティビティは、今後も様々な課題を抱える企業や自治体の皆さまの成長と成功を支えていくでしょう。
ゲーミフィケーションやエンタテインメントは人びとの「したくなる」「やりつづけたくなる」といったモチベーションに作用してあらゆる課題解決に貢献し、顧客やユーザーはそれまでなんでもなかったものが楽しくなったり、やってみたくなったりと、それぞれの内面にポジティブな感情を生み出します。
これが広がれば、日常が今よりもちょっと楽しくなる気がしませんか?
今回はセガ エックスディーの初期の取り組みとノウハウから生まれたソリューションを紹介しました。事例紹介の後編はさらにセガ エックスディーらしさが詰まった近年の取り組みとプロジェクトをご紹介します。
どうぞお楽しみに!
執筆:谷 英高|株式会社セガ エックスディー
株式会社セガにエンジニアとして新卒入社。ソーシャルゲーム事業立ち上げではリードエンジニアとして従事し、後に新規事業立ち上げの開発責任者として複数の新規事業の開発を管掌。スマートフォンゲームの分析基盤の構築・クラウド導入を始めとした社内DXを推進。2016年より株式会社セガ エックスディー(旧クロシードデジタル株式会社)にて従事し、2021年11月に代表取締役社長 執行役員 CEOへ就任。
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