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組織力アップの秘訣「プロフ帳」

こんにちは! セガ エックスディー 田岡です。

「エンタメの会社なんだから、自分たちが存分に楽しんで仕事をしないと!」という想いでマネジメントを頑張っている部長です。
時には空回り。時には冷ややかな目で見られる。そんな事もありますが、めげずに頑張っています。

今回はゲーミフィケーションを活用して、あの懐かしの「プロフ帳」をテーマに社員同士のコミュニケーション活性化に繋がった取り組みについて共有させていただ きます。

※ゲーミフィケーションについては、以下よりご参照ください




社内の声から始まったコミュニケーション強化施策

コロナ禍以降、リモートワークが進み、顔を合わす機会が少なくなった昨今。当社においても、新入社員から「数ヵ月経っても直接会ったことがない」というような声があがることも…

当社は、リモートワークと出社のハイブリッド形式を採用していますが、それでもなかなか話す機会がないという声を聞きます。
そこで部内のコミュニケーションを活性化するための施策を部メンバー全員でブレストしてみました!

 ・やりたい事掲示板
 ・みんなでAI育成プロジェクト
 ・お悩みガチャ  etc…

楽しいアイデアがたくさん出ましたが、今回は、その中でも一番意見の多かった「プロフ帳」を採用しました。

おじさんが1人で考えるよりも、当事者意識の醸成も含めてボトムアップで実施する 取り組みの方が効果が高いと感じており、プロフ帳にドハマリした世代から新入社員も含めて数名のプロジェクトとしてスタートしました。


単なる「プロフ帳」ではなく、社会人版としての要素を追加

皆さまも若い頃、プロフ帳をデコっていませんでしたか?
あの懐かしい体験を再現しつつも、コミュニケーション活性化施策として確立させていく。そのために、プロフ帳を社会人版にブラッシュアップした「社会人プロフ帳」として企画をスタートしました。単なる「プロフ帳」ではなく、さらにコミュニケーションが生まれる工夫をしています。

 気になる人 → 頼れる人
 恋愛スタイル → 仕事スタイル

というように、「いつも真面目に働いている人が、実はこんな事考えていたんだ!」「話しかけにくいあの人、実は話しかけてほしかった!」と、 意外な一面がたくさん見つかりました。

また、普段の会話では話さない「帰宅後のルーティン」や「休みの日にやっている事」なども記入する欄を設けてみました。

「社交場」「ネームプレート」などのゲーミフィケーション手法を活用

※セガ エックスディー制作「 ゲーミフィケーションカード」より引用

セガ エックスディーでは、人間の本質的な欲求を9つに分類し、各欲求を喚起する体験デザイン手法をそれぞれ定義した「ゲーミフィケーション ボード(Oボード)」を作成しています。

今回の施策では、ただ懐かしの「プロフ帳」を蘇らせたというだけではなく、 実はゲーミフィケーションの要素の 中から 、以下の2つの手法を活用しています。

「社交場」

ユーザーがリラックスして雑談できる場所・機会を設け、ユーザーのコミュニケーションを自然に促す手法

「ネームプレート」

ユーザーに自ら名前をつけさせる、あるいは名前を提示し覚えさせることで、愛着を強めさせる手法


プロフ帳自体が、「社交場」という立ち位置になり、常にみんなが見ることができる場所に配置することで、メンバー間でのコミュニケーション活性化に繋がっています。
また、「ネームプレート」効果も期待し、組織内で自分の強みをアピールした“二つ名”のようなものを決めてもらいました。
「愛嬌は最強」や「ハートフルゲームデザイナー」など性格や強みを生かした名前が並び、自身の意識醸成に繋がっているかと思います。

メンバーにプロフ帳に書いてもらった

※ここからは、リアルに感じていただくため、会話形式でお楽しみください

Nさん:わぁぁぁぁ懐かしい!!!
田岡:30代~40代が喜ぶデザインをイメージしてみました
Yさん:私が学生の時にも似たようなものがありました
Oさん:やっぱりどの年代でもやってるんですね
田岡:デザインの制作はおじさんの私ではなく、
           若手社員に担当してもらいました!
Oさん:田岡さんがこのデザイン作っていたら驚きです! 笑

Yさん:スキルを書くところあるんですね、実用的!
             しかも、業務に関係しないことも書いてよいんですね
Oさん:意外な資格をもっている人とかもいますよねー
Nさん:わたし、整理収納アドバイザー持ってます!!
田岡:おおおぉ ぜひ会社の整理収納もアドバイスして頂きたい・・・
Nさん:お任せくださいっ!

Oさん:田岡さんはラーメンはあっさり派なんですね!
     仕事はこってり 笑
田岡 :こってりなコミュニケーションが強みです!!!
    Yさんの二つ名 、語呂が良くて覚えやすいですね
Yさん:他の人とも被っていたので、変えようか悩み中です・・・
Nさん:Yさんっぽくてすごい良いと思いますよ!
     被っている方ともキャラ似てますし 笑
Yさん:えええぇぇぇぇ
田岡:Nさんのカニも気になる・・・
Nさん:それは秘密です
一同:秘密なんですか!? 気になるーーー

Oさん:話しかけて良いか?チャットが良いか?
    これ、めっちゃ良いですね!いつも迷っちゃって
Yさん:わかります!チャットのほうが良い方もいらっしゃいますもんね
田岡:ふと思ったんですが、この4人全員チャットよりも話したい派ですね Nさん:さっきから全員ずっと話してますもんね! 笑
    休みの日の事も聞けるの楽しいですね
Yさん:そうですねー、仕事とプライベート全然違う人もいますもんね
田岡:もしかして4人全員アウトドア派では・・・?
Oさん:ほんとだ! 全員話したがりで休日はアウトドア派!!

結論:やってよかった!!

実施する前は、みんな嫌々やるんじゃないかなって気もしていましたが、
実際に「プロフ帳」を書いてもらうと、みんなノリノリ。
しかも、書いていることがおもしろい!
 
書いた内容は部内誰でも見ることができるようにしているのですが、
何人かでワイワイしながら見ている人たちもよく目にしました。

実際に読んだ人たちからは「〇〇さんこういった一面あったんだ」 など新しい発見もあり、その後のコミュニケーションも円滑になったのではないかなと思ってい ます!

新しく入社した方も、リモートワークが多い中で、一覧で見れるのは非常にありがたいと好評。

楽しみながらマネジメントに貢献する「ゲーミフィケーション」の手法はプロフ帳だけでなく、色々な施策に生かせそうな予感がしています!
 
この取り組みだけではなく、社内全体が盛り上がるゲーミフィケーションマネジメント施策を今後もチャレンジしていきたいと思います!

今回の事例のように、ゲーミフィケーションの要素は、身近なところにも含まれています。また、意図的に要素を組み込むことで、「ついやりたくなる」体験をつくることができると考えています。
是非、皆さまもトライしてみてください。

リンク

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執筆:田岡 雄|株式会社セガ エックスディー

セガの子会社であるクロシードデジタル(現セガ エックスディー)の 立ち上げを担当。その後、セガ エックスディーに出向し、DXソリューション事業を 立ち上げた他 、プロデューサーとして複数のプロダクトを担当。
現在はエクスペリエンスデザイン部部長として組織マネジメントに従事。


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