キャラクターづくりで知っておきたい最近の二次元イケメン変遷②
みなさんこんにちは。
セガ エックスディーの高です。
前回の記事はもうご覧いただけましたか?
今回は第二回として前回に引き続き、二次元イケメン変遷をお送りします。
目次
②沼にはまる…個性派トレンド
③少し目立ちはじめた?主人公肯定トレンド
②沼にはまる…個性派トレンド
2015年以降、スマホ乙女ゲームでは『夢王国と眠れる100人の王子様』『夢色キャスト』『イケメン戦国◇時をかける恋』などがリリースされました。
さらに、キャラクターとの恋愛ではなく、キャラクターを愛でることを目的としたサービスとして
『アイドルマスター SideM』『あんさんぶるスターズ!!』『アイドリッシュセブン』『A3!』がリリースされ、『ヒプノシスマイク』などのプロジェクトも発表されていきます。
この「恋愛を主目的としない」ジャンルでは、二次元のイケメンキャラに付与する属性としては斬新なキャラクターが生まれていきます
『A3!』茅ヶ崎 至
リアルな今どきのソシャゲーオタク
台詞例「課金は裏切らない」「緊急メンテとかまじか。しね」「物欲センサー仕事しすぎ」
『ヒプノシスマイク』観音坂 独歩
ブラック企業の社畜
台詞例「ハゲ課長のやつ……いつか申し訳程度に残っている毛を毟り取ってやる」
現実にいる属性を二次元と組み合わせることで新しい魅力づけが生まれており
ドSやキラキラした王子様系のイケメンとはまた異なり、「廃課金」や「社畜」といった共感できる要素のあるキャラクターも、受け入れられるようになるのです。
③少し目立ちはじめた?主人公肯定トレンド
また、「主人公を肯定する」キャラクターが目立っているのも、この「共感性」に近いものがあります。
『A3!』碓氷 真澄
主人公に一目惚れし、盲目的に主人公を肯定し、主人公を中心とした言動をとる
台詞例「アンタの芝居が好きだから、俺も同じように頑張っただけ」
「家政夫のナギサさん」(ドラマ『私の家政婦ナギサさん』)鴫野 ナギサ家事が苦手なキャリアウーマンの主人公 相原 メイの前に現れた、中年の家事のエキスパート
台詞例(ドラマ)「メイさん、あなたは本当に頑張っています」
(画像右)
もしかしたら、現代の女性はより疲れていて、上から目線で何か言われるよりも、横に寄り添ったり後ろで支えてくれるような、肯定されたい気持ちが増しているのかもしれません。
…今回はここまで!
次回はこれまでの二次元イケメン変遷を踏まえ、「企業課題から生み出すべきキャラクター性とは?」の記事をお送りします。
現代の女性が欲しい「肯定感」を大事に、東京瓦斯株式会社様と開発を行った「ふろ恋 私だけの入浴執事」の事例を交えながら紹介します。
お楽しみに!
第三回記事はこちら
執筆:セガ エックスディー 高