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セガXDが企画協力した「初恋」をテーマにした縦型ショートドラマの監督と主演俳優にインタビューしました。

今月(2月)の一大イベントといえば「バレンタイン」。皆さまはどのようにお過ごしですか?「初恋」と聞いて何を思い出しますか?
こんな私でもかつては甘酸っぱさを感じる時代もありました。。。(遠い目)
そんな誰しもが通ってきた「初恋」や若かりし日の甘酸っぱい記憶を思い出させるショートドラマが 2024 年 12 月 19 日に配信されました。
企画・制作は株式会社 B4B(本社:東京都千代田区、代表取締役:大野 康介)による実力派俳優と映像業界のプロが集う縦型ショートドラマスタジオ「シバケン」。
そして実は、ドラマ企画の方向性を決める会議で当社セガ エックスディーが提供するアイデア発想法「アイディエーション」を用いて、アイデアの創出をサポートさせていただきました。

そんなご縁から、今回監督・撮影・編集・脚本をされた 髙橋 栄一 さんと主人公の学生時代を担当された COCOA さんにインタビューさせていただき、企画背景や映画への想いなどを語っていただきました。


 

■ 縦型ショートドラマ専門の制作チーム「シバケン」

まず、今回映像制作された「シバケン」についてご紹介します。

「シバケン」とは、実力派俳優が集う「芝居研究会」と、映像業界のプロフェッショナルな「クリエイター集団」がタッグを組んだ、縦型ショートドラマ専門の制作チームです。
シバケン俳優陣が出演する『レンタル部下』は、第 76 回カンヌ国際映画祭「#TikTokShortFilm コンペティション」でグランプリを受賞し、国内外で大きな注目を集めました。
 
URL: https://shibakenfilm.com/

 

■ 「シバケン」×「セガ エックスディー」の企画会議

今回この新進気鋭の映像集団「シバケン」の新規ショート動画企画の検討において、ドラマ企画のテーマを「初恋」と設定して、ドラマの方向性を検討する会議に当社セガ エックスディーが参加させていただきました。
会議では当社のアイデア発想法「アイディエーション」を活用してディスカッションを行いました。
 
以下にはその模様を収録した動画を掲載しておきますのでお手すきの際にご覧ください。

<「アイディエーション」の解説>
当社が考えるいいアイデアとは「意外性×共感性」。
突飛なアイデアすぎても人はついてきません。
そこに共感(「面白いねぇ」「確かにね」)があると、「意外だけど確かにそう!」「思いもつかなかったけどそれだったら嬉しい/楽しい/欲しい」を引き出すことができ、売れたり話題になったりするアイデアになると考えています。

これを仕組み化したものが「アイディエーション」です。
 ① みんなで過去の自分の印象深いポジティブな思い出を語り合ってもらう
 ② そこで共感したストーリーを抽出
 ③ 選ばれたストーリーのどこに共感したのかを明らかにする
 ④ ③の要素と出したいアイデアの方向性やテーマを掛け合わせて「意外性×共感性」のある「面白いアイデア」を導き出す
 
みなさんも仕事や学業、プライベートでもアイデアが求められるシーンがあると思いますが、是非やってみてください。
上記の動画が参考になると思います。

この会議をベースに、「シバケン」制作チームが具体的なシナリオや出演者などを決めて2本のショートドラマを制作することになりました。

ショートドラマのリンクは後ほど!

そして、今回のショートドラマを担当された監督・撮影・編集・脚本の 髙橋 栄一 さんと主人公の学生時代を演じられた COCOA さんにインタビューをさせていただき、今回の企画背景や制作秘話などを語っていただきました。

 

■ 監督×主演俳優 スペシャルインタビュー

── まず高橋監督の自己紹介をお願いします。

髙橋監督:
監督の高橋です。本作品の脚本と撮影・編集を担当しています。普段は映画やドラマをやっていますが、縦型に興味があってトライしているところです。

 

COCOA:
中学1年生 12歳のCOCOAです。初めてドラマに出演させていただくことになり緊張しましたし、完成に近づくにつれて、嬉しさや緊張がほぐれてきて嬉しかったです。

  

── 縦型の魅力はどこにありますか?また何を目指して制作されましたか?

髙橋監督:
InstagramやTikTokなどの普及によって、人々の映像作品に触れる機会が増えたこともあって縦型に挑戦したいと思いました。
「シバケン」は映画のようなショートフィルム体験を目指していて、TikTokを使って今まで映画を届けることが出来なかった人達へ、自分たちが面白いと思う映画体験を届けることを目標に制作しています。
でも実際やってみると、縦型動画は映画と文法がまるで違うんです。
例えば、縦型動画は映画よりもセリフ一つ一つの推進力とヒキの強さが必要で、それが縦型特有のテンポ感とムードに繋がります。こういった縦型で学ぶことも多く、映画に還元できる表現に出会えているように感じます。

 

── 初期の企画会議でセガXDの「アイディエーション」を使ってアイデア出しを行いましたが、どのような効果がありましたか?

髙橋監督:
「初恋」というテーマのもと、会議の参加者に幼少期の楽しかった思い出のある原体験を発表してもらいました。その中には、当時の携帯電話にあった『センター問合せ』の機能を使って、「メールが来ているかも」と期待しながら確認するも、『メール0件です』と表示されて落胆する——そんなエピソードがありました。
「初恋」は後になって振り返ると「楽しかったよね」と思えるものの、当時はただひたすら「メールが来てほしい」「この瞬間が終わってほしくない」と願う、真剣そのものの時間だったことを改めて感じました。ショートドラマを観る人にも、そんな気持ちを思い返してもらい、懐かしさとともに当時の記憶を追体験してほしい——そう考えて脚本を書き始めました。
普段、自分がアイディエーション会議に参加すると、作り手としての実現性を考えてしまい、アイデアを無意識にセーブしてしまうことがあります。ですが、今回はあえて役者陣に「アイディエーション」をしてもらいました。その結果、制約に縛られず、さまざまなアイデアが生まれ、今回の映像にたどり着いたのだと思います。

 

── 今回の二つのショートドラマについて教えてください。

髙橋監督:
「初恋」をテーマにしていますが。現在進行形のカップルが懐かしの品によって二人の関係を確かめなおすというお話です。
その中で、初恋の時にあった感情と関係が長く続いていくと変わっていくものがあると思いますが、スタートの時にあった感情はそう変わるものではありません。
前編で使っているアイテムはMDですが、音楽を「再生する」というのがいいなと思って、二人の関係が長くなっていく中で、「最初の気持ちを思い返す」=「再生させる」というのがいいモチーフだと思って使いました。

COCOA:
MDを初めて使ってみました。コードがついているイヤホンも初めてで、使ってみて少し前の世代を知ることができました。コードがついていることで、一つの音楽を二人で聞く際に距離感近くなることが新鮮でした。

── COCOAさんは今回初めてのドラマ出演ということですが、いかがでしたか?

COCOA:
最初は緊張しました。完成が近づくにつれて緊張が解けていって、楽しさも感じることができるようになりました。自分ってこんな演技をするんだ、っていう発見もありました。次も演技にチャレンジしていきたいと思う機会になりました。

 

── 今回の作品で一番意識してきた事は?

髙橋監督:
何よりも「懐かしさ」ですかね。
ターゲットは平成に思春期を過ごした世代で、「あーMDだ!」となる驚きと懐かしさを意識していました。それと本当の「ピュアさ」をMAXで伝えていきたいと思って、若かりし頃の二人(COCOAさんと榊田 圭伸さん:主演男性の学生時代役)には、初恋の初々しい感じを出してもらいたくて、当日まで台本を渡さずに撮影したんですが、初めての演技で緊張するその感じが演技にマッチするといいなと思ってやりました。
大人の二人は、「現実にはいないくらい仲が良い関係です」と役者には伝えました。ピュアでファンタジーな世界観設定です。「初恋」ってそうだと思うんです。歌とかでもそうですが「一生一緒にいる」「おじいちゃんおばあちゃんになっても手をつないでいたい」とか、そういう明るい部分や、みんなの中の理想像は共通していると思うので、そこを目指してつくりました。

COCOAさん:
ラストがどんなストーリーになるのか、思い浮かべながら演じました。相手の圭伸(よしのぶ)くんはお会いしたことがなかったので、どんな方かなとか、緊張して話せるかなとか、考えながら撮影にしたところが難しかったです。

髙橋監督:
面白かったのが、二人ともコード付きのイヤホンがつけられなかったのが世代ギャップを感じました。(笑)

 

── 作品をご覧になられる皆さんへメッセージをお願いします。

髙橋監督:
一番は平成時代に初恋を経験していた世代に見てほしいなと思います。MDを頑張って用意したので、「あのウォークマンがいいね」と思いながらその世代に見てほしいです。初恋とかの感情は世代を問わないと思うので、COCOAさんの世代にも見てほしいし、こういうのがあったんだなと知ってもらって、そこから何かを感じでほしいです。

COCOAさん:
「初恋」がテーマなので、同世代に見てほしいです。年齢が上の方にも、MDとかの懐かしさや、初恋に共感してほしいので、楽しんで見ていただきたいです。

 

■ 作品紹介

いかかでしたでしょうか。
髙橋監督とCOCOAさんの言葉から、お二人の中にあるピュアな気持ちがこの作品にも投影されているのではと感じるインタビューでした。

私も視聴しましたが、初恋のピュアな記憶が一つのキーワードになっている本作品。このショートドラマを見ることで、今近くにいる大切な人や思い人を改めて大切にしたくなってしまうような、そんなショートドラマに仕上がっていると思います。

是非あの頃を思い出しながらご覧ください。

〈 ショートドラマ紹介 〉

1.「はじめて言葉を交わした日」

大掃除中に見つけた「ゆうじベスト」の MD。中学生のあの日、肩を寄せ合い音楽を聴いた、ぎこちなくも甘酸っぱい時間――。懐かしさとともに蘇る、二人だけの音楽の記憶が心を揺さぶるショートドラマ。

<スタッフ>
 - 監督・撮影・編集・脚本 :髙橋 栄一
 - プロデューサー :キャプテン川口
 - 技術協力 : 三塚 俊輔
 - 衣装協力 : 菅公学生服株式会社
 - 制作協力 : 株式会社関西コレクションエンターテイメント
 - 出演者 :田中 美晴/今野 太貴/COCOA/榊田 圭伸 

 

2.「一生大切にするね」

「明日何の日かわかってるの!?」―怒って家出準備を始めた奈津子が見つけた、懐かしいぬいぐるみ。それは二人の初デートの記憶を呼び覚ます鍵だった―すれ違いから始まる愛おしいショートドラマ。

<スタッフ>
 - 監督・撮影・編集・脚本 :髙橋 栄一
 - プロデューサー :キャプテン川口
 - 技術協力 : 三塚 俊輔
 - 衣装協力 : 菅公学生服株式会社
 - 制作協力 : 株式会社関西コレクションエンターテイメント
 - 出演者 :田中 美晴/今野 太貴/COCOA/榊田 圭伸 

 

・配信プラットフォーム

 1.TikTok:
   アカウント名 :@shibakenfilm
   アカウント URL:https://www.tiktok.com/@shibakenfilm

 2.X:
   アカウント名 :@shibakenfilm
   アカウント URL:https://x.com/shibakenfilm


インタビュイー:
 髙橋 栄一(シバケン:監督・撮影・編集・脚本)
 COCOA(主演俳優:学生時代)

インタビュアー:
 杉谷 勝久(当社 マーケティング・コミュニケーション課 課長)
 


執筆:金子 崇久|株式会社セガ エックスディー

新規事業準備室 室長として新規事業立案、立ち上げ業務に従事。大手広告会社でデジタルを中心としたストラテジックプランニングを担当。その後セガで NoahPass のビジネスサイドの責任者を経て、デジタルコンテンツ企業でPRとイベント事業の責任者を担当。再びセガへ復帰し、セガ エックスディーで広報・PR/マーケティングを担うマーケティング・コミュニケーション部を立ち上げ「ゲーミフィケーションと言えばセガ エックスディー」というパーセプション形成に貢献。

金子崇久のX:https://x.com/takahisa_kaneko


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